※本記事は2024年04月12日に加筆修正を行いました
今後やらないことを決めていく
2024年1月~3月分の四半期報告でございます
今期は(今期も)やりたいことや作りたいものが盛りだくさんでした。その影響で逆に何から手を付ければいいのか分からん状況にも置かれたりもしました。
興味関心の幅が広いのは一般的には良いことかもしれません。とはいえ私も体が一つしかないので一人でやれることには限りがあります。
なので、今後の活動計画を立てる意味で、まず今後やらないことを決めていきたいと思います。『ハンター×ハンター』みたくいえば制約と誓約の「制約(ルール)」の部分ですね。
今後やらないことは以下の3つです。
やらないこと①:自発的にMMDキャラモデルを作る
まず自発的にMMDキャラモデルを作るのをやめます。
ここでネックとなるのは、
・自発的には作らない
・作らないのはキャラモデルであって背景・小道具モデルは作る
という点です。
あくまで、自発的に作らないというだけであって、依頼再開した折に有償であるならば話は承ります(もちろん価格や納期などにもよりますが)。
また、キャラ系のMMDモデルからは撤退しますがBoothに置く用の背景・小道具モデルにMMD版を含むは継続します。ありがたいことにTwitter(X)でエゴサすると私『射当ユウキ』の名前をMMD作品のクレジットに記載くださる人がいます。その方々を切り捨てるのはマズいよね、という判断です。
では、なぜMMDキャラモデル制作を中止するというかと言えば理由は以下の3つです。
①公式MMDモデル配布の増加
②デジタル技術の発展に対して利用規約準備の困難化
③Blender4.0でのBlender_mmd_toolsの未対応
①に関して。以前のどこかのブログにも書きましたが、ホロライブや原神などのように公式からキャラモデルを配布してくださるという状況が以前より増えています。
「公式様からモデルを下賜していただける!」という状況にテンションを上げつつ、二次創作のMMDキャラモデラーとしてはここら辺が引き際かなと思った次第です。
②に関して。いつの時代も規約を守れない輩への対応が面倒臭いものです。
特に最近では生成系AIの学習に使う輩が現れたりと、正直、利用規約を書こうにも将来的な技術発展に対応した文面に出来る自信はありません。
③に関して。一応Blender4.0で作ったモノをバージョン3.6で開けばセットアップすれば可能な気もしますが、わざわざそれをやるのが手間に思えたからです。
実験的に現行バージョンのBlender_mmd_toolsをバージョン4.0にインポートしてみましたが「うーん」という感じです。
背景モデルのMMD用設定なら多少手間でもバージョン3.6を経由させてエクスポートとかもまだ我慢できます。
しかしキャラモデルともなるとボーンのウェイト設定やIK等の各種コンストレイントや揺れ物設定などのやることが大量にあります。それを毎回バージョン3.6でモデルデータ開いて作業するのは私的にはシンドく感じた次第です。
なので、今後はキャラ(人型)のモデルを作るにせよ、ベースはFBXやVRM(Tスタンス)で作るとします。
※2024年5月4日追記:Blenderの設定を見直したことによりバージョン3.6をデフォルト設定に出来たのでこの項で述べた計画を見直します
やらないこと②:解説動画作り
一応、作ってみてYoutubeに載せては見たんですがPVが渋い。時間も無限ではないのでこちらの活動に関しては見切りをつけた方が損失を防げるという判断です。
一方でnoteの方は現状でトータルPVが16,000以上いっているので、どうにも私は文章を書く方が向いていると判断します(そもそも元々が小説を書いていた人間ですし)
もっと言えば、noteだとプログラムのコードをコピペできるような記述もできるのでそっちの方が見る側にもお得ですよね、という感じです。
やらないこと③:手打ちダンス・エモートモーション作り
こちらもPV数に疑問符が付くという理由がメインです。加えて、ダンスの専門家ではないのでクオリティが確保できないというのも作っていて萎える原因となっていたり。
また最近では映像をベースにしたモーションキャプチャー技術をSNSでいくつか見かけます。
仮にキャラ(人型)モデルに割り当てるモーションを作るにしても、そちらをベースにしていく予定です。幸いにしてfbx用モーションをMMD用にしたり出来る環境は自前で用意していますし。
一応、宣伝がてらにそこら辺のモーション変換の関連記事へのリンクを下記に記載。
【link】mixamoモーションをMMD用モーション(vmdファイル)に変換するプロセス
【link】コンストレイントで設定したモーションをvmdファイル化できるアドオン
なお、あくまでやめるのは手打ち系のダンス・エモートのモーションですので、背景・小物モデルのギミック(歯車の回転や傘の開閉など)はモデリング活動の一部として継続していきます。
今後の活動方針:バーチャル活動の素を作る
次に今後の活動方針です。制約と誓約の「誓約」の部分です。
といっても今後に関しては上記の「やらないことリスト」以外のことは今後も継続という感じです。
しいて活動のスローガン的なものを書いておくと『バーチャル活動の素を作る』になります。
VRChat等のVRSNSやVTuberの活動には種々の素材が必要であり、キャラモデル、背景、小物といったオブジェクトはバーチャル活動の素といっても良いでしょう。
とはいえ、VTuber活動という形態に関しては現状ではLive2Dモデルが主流であり3Dを普段使いするという流れではありません。まあ、Live2Dで事足りるならそれでいいじゃねえか、という気もしますが選択肢は幾つかあった方が世の中面白い。
そのような考えのもの「今後これをやりたい!」と考えている事柄は下記の通りです。
配信部屋の3Dモデル作り
最近、興味を持っているのは3Dの配信部屋作りです。
特にVroomに外部の背景モデルを読み込める機能が付いたりでそちらへの興味が私の中では高まっています。
仮にVtuberとして活動している人が3Dモデル化を果たせても、そのモデルを普段使いできる機械が少ないのが勿体無い。なので、何かそちらのニーズを満たせる作品が作れたら素敵だな、とか考えています。
一方で最近では、バーチャルからリアルへの進出という流れも生まれつつあるのかもなあ、とか考えています。例えばVRChat最大のイベントの一つであるVketも『リアルVket』という催しが行われたり、あるいは大手事務所のVtuberの方々がリアルの会場でライブをしたりもあります。
流行り病も一応の収束を迎え人々が屋外に出られるようなればそりゃリアル屋外でのイベントって欲しくなりますよね、というニーズがあるのでしょう。そこに巣籠り期に培われた技術やブームが合わされば、バーチャル文化のリアル進出という話もなりましょう。
リアルへの流れにどう乗るかについても、今後考えていきたいなあとは思っています。
そういう意味では、バーチャルからリアルに進出したい活動者の方々が「リアルで何かイベントするなら3Dボディが欲しいけど、3Dボディがあっても普段使いする機会がなあ……」みたいな需要に何か応えられたらな、というのは陸続きな気はしています。
Boothショップの運営方針
次いでBoothショップ【プリメロ工房】の運営について。
といってもこちらもそこまで何かをテコ入れする予定は今のところないです。作った3Dモデルを配布・販売したり、あるいは稀にUnity系のシェーダー等も追加したりくらいかと。
ありがたいことに現時点でBoothショップが3000フォロワーを突破し、多くの方々にご愛顧いただきありがたさを噛みしめております。
今後ショップ運営に関してマーケティング(?)的なことを考えていくと『独自路線すぎて自分でレール敷くしかねえ』とか思っています。
Boothで多くの場合3Dモデル販売というとVRChat等で使うアバターが主流と言うか目立つジャンルなのかな、とは思いつつ、当方の世間的な認識はおそらく背景モデル屋さんなのだろうと感じております。
自分では自分のことを割と傍流モデラーだと思っています。それでも良い感じな立ち位置に置かせて頂けている理由を自分なりに考察した結果、背景モデルが割とブルーオーシャンだったのかもという結論なわけで。
加えて、3Dキャラモデルやアバターの普及・所持率が上がれば今度はそれらモデルに装飾を施したいという需要も生じ得て、その装飾の一つのジャンルとして背景モデルにニーズが生まれているのかもなあ、とか考察しています。
……実は背景モデルとは凄くデカいアクセサリーという区分なのかもしれない。
要するにレッドオーシャンになりつつある3Dキャラ需要に対して、比較的ブルーオーシャンな背景モデル制作か良い感じに掛け合わされた結果、こうなっている説。
あくまで結果論でありますが、今の自分の状況を赤×青でパープルオーシャン戦略とか勝手に呼んでいます。
背景モデル制作、3Dモデル全体をパレートの法則で見たときにはニーズとしては傍流となる8割に区分されるのかもと思いつつ、これからもパレートの法則を超えていくぜ(?)というノリでやっていきます、ハイ。
なるほど、これがロングテール戦略。
ギミッカーを名乗るために
『ギミッカー』なる言葉が世の中にあるのかは甚だ疑問ではありますが、ふと脳裏に過ったので勝手に作ってみた言葉でございます。
3Dモデルを作る人だから3Dモデラーなんだったら、ギミック作る人はギミッカーかしらとかいうノリです。
いま、私の中でギミックという言葉がアツい。
何のことはなく最近FF14で現行の極コンテンツに参戦したりしていてギミック処理が上手くいってテンション上がったり、処理に失敗して全滅したりが楽しい今日この頃だからでございます。
極ゼロムスのメテオインパクトの処理はいつやってもハラハラするぜ。
今後、世の中的な話としてキャラ・背景・小物などの3Dモデルを活用・発展させたいとなったとき、どうなりうるのか考えた結果、『ゲーム的な表現』という結論に行きつきました。その上で『ギミック』という言葉がキーワードになってくるのかもなあ、とか妄想している次第です。
例えば、3Dモデルを持っている魔法使い系のVtuberさんがいたとしたら炎や氷を射出するみたいな魔法を使いたくなるかもね、みたいな話です。そしてそれをバーチャル空間にてリアルタイム処理でやるならそれは要するに『3Dモデルにギミックを仕込む』ということになります。
実際にVRChat等のアバターにギミックを搭載している人は私が見てきた範囲でもちらおられます。例えばロボ型のアバターにミサイル射出だったり自爆機能だったりのギミックを搭載していたりなど。
とどのつまり、自分用の3Dモデル持っているならそこに自分のキャラ属性に合ったギミック(魔法使いなら魔法を使う、ロボットならミサイルやビームを撃つ)といったギミックへの需要って生じうるのかな、とかいう未来予測。
そうなってくると、3Dモデラーを名乗る身の上の私としてもギミック云々への理解は深めたいと思うわけで。
といっても、ギミックという言葉自体が割と広義で使われているので流石に「ギミックを極めるぜ!」というのは大志(?)としては野心的すぎる感はあります。
なのでひとまずは背景モデル方面で可動させられる要素があるならば実験的にやってみて、余力があるならVRChat用の自分アバターに色々仕込むところから始めてみるのが良いのかもなあ、とか計画しています。
あと実際に何か目新しいギミックを生み出せたらnote記事として共有したい気持ちもあったり(そこら辺は自分にどこまでの力量が培われるかにもよりますが)
総括
今後のやることとやらないことを総括すると、キャラモデル職人というよりは背景モデラーとしての側面を強くしていきたいという次第です。
また、そちら方面の活動をする中で何か面白ギミックも開発できたら素敵だな、とか考えています。
そういや自分のアバターをテーマに自分のキービジュアル的なイラストを描いてみたんですが「ドラフターを使って製図している姿」を描きたくなったの描きました。
自分、大学では機械工学を修めた人間なので、案外、自身の来歴ってバーチャルでの姿を考える上で侮れんのかも。
「自分は何かを設計・制作する者である」という旨を自身への内向きなイメージ戦略を掲げつつ、今回の四半期報告を締めとさせていただきます。