【四半期報告】2021年7月~9月:主にMMDモデル配布に関して

 せっかく個人サイトを持っているのだから、四半期を目途に活動まとめや今後の活動予定を報告するのもありかな? とか思ったので書くことにしました。
 基本的には四半期報告と言う名のお気持ち表明な上に、ダラダラと長いので私が考えていることに興味のある人だけどうぞ。
 なお、突発的な思い付きで筆をとった部分が大きいので来期も書くかは未定です。

今後二次創作系のMMDモデルの配布終了について

 最初は二次創作系のMMDモデルの配布終了についてです。

 配布停止となっている作品に対して、
「どのような理由で配布停止としたのか?」
「今後どうしていくのか?」
 といった旨の質問をTwitterのリプライや先日設置した目安箱でいくつか受けているのでそれに対する回答です。
 まず、配布停止の理由についてです。
 一番大きいのはMMDモデル含む3Dモデルの使用環境の変化への対応のためです。特に二次創作系(特にVtuberさん)のモデルに関しては、以下の観点から配布停止としました。

商用利用禁止規約と収益化の問題

 これに関してはMMD界隈で度々話題になるトピックかと思います。
 利用規約に『商用利用禁止』と書かれているモデル作品なのに、ファンティアやpixivファンボックスあるいはYoutubeの収益化動画などの金銭のやり取りが発生する場面で使用するのはいかがなものか、というやつです。
「趣味でやっていることだから商用利用じゃない」と言い張る人もいるでしょうが、コミッションサイトや動画の収益化で得た利益分を、例えば確定申告などに計上しないつもりなのか甚だ疑問です。年商が発生しているなら当然に商用利用と解釈するべきでしょう(もちろん、モデル制作者や公式の二次創作ガイドラインから商用利用の例外が示されていてそれに従っているならば問題ではありませんが)。
 ルールは守られなければ意味がないので利用規約の違反者は厳しく対処すべきです。しかし、いかんせん私の場合モデル配布は個人の趣味の範囲で行っているのが現状です。したがって、利用規約違反者に対して少数人に対して法に基づく措置を取れるレベルのリソースしかないという問題があります。

MMD形式以外での不正利用

 続いては、MMD形式以外での不正利用についてです。分かりやすい例で言えば、VRChatなどのVRコミュニティサービスでの不正利用があります。
 MMDモデルのデータ形式を変更してアバターとして使用することは技術的には可能です。しかし、当たり前ですが利用規約に『MMD以外の形式でのモデルの使用禁止』や『VRChatなどのVRコミュニティサイトでの使用禁止』などの文言がある場合は不正使用にあたります。
 自作の場合は不正利用の発見や報告はありませんが、Twitterのタイムラインでは他者制作の作品に関して不正利用の報告(告発)をいくつか見ました。
 要するに、今は自作が被害にあっているのを把握していないが明日は我が身であるということです。
「まだ大丈夫ならいいじゃねえか」という意見もあるかもしれませんが、何か問題が起こってから対処していては後手後手の対応と言えるでしょう。問題が起きる前に何か対策を講じ実行するのが最善手です。
 また、二次創作モデルは好きなゲームキャラやVtuberさんをモデルに作られています。特にVtuberさんの品位を下げるような使用は絶対にされるべきではないと考えます。利用規約を守れない輩がマナー良くゲームキャラやVtuberさんのモデルを使用するとも思えません。そもそも『マナー良く不正利用』という言い回し自体が既に矛盾の塊ですし。

ニコニコのブロマガ終了

 実は、上記の『商用利用禁止モデルの収益化問題』と『MMDモデルのMMD以外での不正利用』は以前からMMDを使って活動する人々の一部では問題視されていました。なので本記事をお読みで「なぜそれについて今更になって言い出すの?」という人もおられるでしょう。
 実際にそれら上記の問題2つも「そろそろMMDキャラモデル配布も引き際かなあ」と考える要因にはなっていました。なっていたのでここに書きました。
 それらに加えて本項の見出しにある通りニコニコのブロマガ終了です。ニコニコのブロマガにはMMD方面のノウハウが解説されている記事が多数あります。そのブロマガが今年10月で閉鎖となり「そろそろMMDを使っての活動も見直しの時期だなあ」と考えました(ブロマガが10月に終了のアナウンスは事前に公式からあったので、今年の夏の段階で考えていました)。
 また、ニコニコ系のサービス(ニコニコ動画やニコニ立体など)に絡めて言うと、他者制作の動画等を観ていて制作されたMMDモデルは配布されて当然みたいな論調を語るコメントを時々見かけます。当たり前ですが、制作したモデルを配布するか否かはモデル制作者の自由裁量です。それを「配布しないのは許せない」みたいな言い回しをされても困ります。これにより、ブロマガ終了の件と合わせてMMDに絡む事柄に関してニコニコ系のサービスから距離を置く理由が固まりました。ニコニコ系のサービスと距離を置くならば、そもそも二次創作系のMMDモデルの配布にこだわる必要もないな、と考えた次第です。

今後の二次創作系のMMDモデル制作活動について

 まず、過去の配布物を既にダウンロードしている場合について、今後は使用可能かについてのアナウンスです。
 結論から言うと、利用規約を遵守して使用する分には問題ありません。逆に言うと、利用規約で禁じられている使い方は不正利用にあたるのでおやめください。

 次に、今後新しく二次創作系のMMDモデルを制作した場合どうするかについてです。
 しかし、これについては未定です。
 そもそも新しく二次創作系のMMDモデルを作るかは自分でも分かりません。
 ただ、仮に作ったとしても今までのように不特定多数の人がダウンロードできる環境には晒さないと思います。いわゆるリスト配布やTwitterでの相互フォロワー限定といった形でのみDL用のパスワードを公開とかになるのかな? とか考えています(あくまで予定なので正確なことは何とも言えませんが)

 以上が“二次創作系”のMMDモデルに関してです。二次創作系のMMDモデルについての報告やお気持ち表明はここまでとなりますので、そこだけ興味があった方はお読みいただきありがとうございました。

 続いては一次創作系(著作権がデザイン部分に関しても私にある場合)について話します。

一次創作系のMMDモデル制作について

 二次創作系のMMDモデル制作に関しては色々と現状の界隈への所謂お気持ち表明から距離を取る予定であるのは伝わったかと思います。
 とはいえ、一次創作系に関しては完全に撤退する予定は今のところないです。

 MMD界隈に関して(あくまで私の観測範囲ではありますが)モデルやモーションの配布は一部のルールやマナーが守れない輩によって限定配布やそもそも配布終了という流れが増えてきているように感じます。なので、二次創作系の各種モデル配布が隆盛を取り戻せるかは怪しいと考えています。
 しかし、MMD自体は動画や静画制作にモデル、モーション、ポーズデータがあれば初心者でも比較的容易に作品を作れるソフトフェアだと思います(基本ドラック&ドロップでモデルやモーションを割り当てられますし)。
 なので、配布文化についてはこのまま何もしなければ急速に先細る一方で、MMDで動画・静画作品を作る人はいきなり減らないのではないかと考えています。勿論、新規の配布作品が減り続ければMMD動画・静画作品を作り続けることは困難にはなりますが。
 一応、データとしての論拠があるとそれっぽく見えるので、Googleトレンドでのここ10年分の『MMD』という検索ワードの人気度を示しておきます。

 見た感じ『MMD』という言葉への関心度がここ数年で激減しているとかはないです。


 加えてGoogleトレンドに絡めて言うと、この『MMD』という言葉の検索ボリュームは日本国内を調査範囲とすると『Unity』という言葉と大体同程度だと分かります。
 Unityというとゲームエンジンの有名所の一つです。最近ではVRChatにアバターやワールドをアップロードするのに使われたりもします。
 MMDが今後、衰退の一途をたどるか、横ばいか、はたまた隆盛を取り戻すかは分かりませんが、現状でのこの検索ボリュームを切り捨てて考えるのは惜しい気もします。
 要するに「MMDで動画・静画作品を作りたい人は多くいるが、それに必要なモデル、モーションetc.を配布する人は減っている(だから動画・静画制作者は困る)」となるでしょう。……あるいは、既にそのような事態に陥っているかもしれませんが。

 また、最近ではVtuberさんの中でMMDを使っての動画用サムネイル制作やプロモーション作品に興味を持っている方もおられます。
 例えば、個人的なことを話すと、私のTwitterでのDMに「MMDを使ってのサムネイル制作をVtuberさんに依頼されたのだが、依頼の内容に合致する配布モデルが商用可能か否かが怪しいので自作したい。素人がBlenderで作るとしたらどれくらいかかるか?(意訳)」
 という相談がありました。
 また、ホロライブ所属の常闇トワさんがTwitterでMMDを使ってサムネイルを作れる人を募集しておられたりもしていました。
 上記のことは私があくまで恣意的にピックアップして挙げた事柄です。しかし、3Dモデルを既にお持ちのVtuberさんならばMMDを使っての作品制作に興味を持つのは自然な流れなのかもしれません。
 とはいえ、VtuberさんがMMD作品でサムネイルやプロモーション作品に使用する場合、利用規約に商用利用禁止の文言が合った場合、少なくとも収益化する動画には載せられないでしょう。そんなことをしようものなら場合によっては炎上もあり得ます。
 となると、(あくまでVtuberさんがMMDで作品を作る流れが主流になればですが)商用利用可能な素材への需要が増すと考えられます。
 一応、これまでのMMDの配布モデル(主にステージモデルやアイテムモデル)には商用利用が禁じられていないものはあります。勿論、モデル制作者が商用利用を禁じていないのならば外野がそれにとやかく意見する権利はありません。しかし、商用利用する作品を制作するモデル使用者側からすればもう一歩『商用利用可能』の文言が欲しいのも事実かと思います。
 そこで、今後の私の活動としては、BOOTHで配布・販売する3Dモデル作品にBlenderデータ、fbxデータ、unitypackageデータの他にMMDモデルデータも付けていこうかと思います。
 ただ、完全有料販売にする場合、価格はどうするかは今後探り探りという感じです。また、基本無料な配布作品に関してはモデル制作者応援用の課金枠をつけて様子見とします(例えばこの作品みたいに)。
 まあ「そもそもVtuberさんがMMDでプロモーション用作品を作る流れって主流になるのか?」と問われると疑問符は拭えません。しかし、駄目だった場合でも私側のダメージは少ないので問題はほぼ無いです。精々、BOOTHに置く作品の圧縮ファイル作るときMMDモデル版も出力する手間が発生するレベルですので。そのレベルならMMDモデルデータも追加してもよいでしょう。

2021年7月~9月を振り返り&まとめ

 四半期(2021年7月~9月)報告とか言いながら、あまり振り返りが出来ていないのでここで改めてまとめをば。

 この期に行った主なことは、

  • 二次創作系のMMDモデルの配布停止
  • MMD界隈の今後の展開を予想(というより妄想)してみる
  • 商用利用可能な一次創作系MMDモデルの制作およびBOOTHで配布・販売

 になります。

 特に商用利用可能な一次創作系のMMDモデルに関しては2021年内に関しては続けていこうかと。・・・とか言って「やっぱり飽きたり問題あるから中止します!」とか言っている可能性も否定はできませんが。

 商用利用可能か否かの問題に関して追加で言及すると、件の「もしVtuberさんがMMDでプロモーション作品を~」について一つ思うことが。
 再三但し書きとして言いますが、そんな未来が訪れるかは謎です。ただ、万が一訪れたらVtuberさんから依頼を受けて作品を作る動画・静画制作者さんが活況を呈するかと思います。
 一方で利用規約順守の意識が低い動画・静画制作者が、収益化動画等の使う作品に商用利用禁止のモデルやモーションを使用してしまい依頼主のVtuberさんが顰蹙を買うみたいな事態を引き起こしたりとかもありうるのかな? とか思ったり。・・・たらればにたらればを重ねた杞憂ではありますが。
 無用なトラブルを防ぐためには、規約順守の精神を以て制作に取り組むことは必須条件になるでしょうし、もっと言えば不正利用の前科が無く身綺麗であることは依頼を受ける上で大きなアドバンテージともなるでしょう。

「配布作品の不正利用によって安く上げたつもりが後々になって高くついた」なんて事態は避けたいものです。

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